レンズ名:
EF28-80mmF3.5-5.6 USM
EOS D30では44.8mm〜128mm相当の画角になります。
発売開始は1991年。10年も前の製品です。
すでに現行品ではありません。
レンズ構成 : 9群10枚。
絞り羽 : 5枚
フォーカス方式 : USMによるフルタイムマニュアルです。前玉が回転するタイプです。
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某全国チェーンのカメラ店で店頭中古を購入しました。
この焦点距離は以前から手ぶれ補正レンズの28-135mm ISを所有していましたから、試してみればそれで十分といった感じのお遊びレンズです。
十年前の製品ではありましたが、USM+フルタイムマニュアルなどはすでに完成していたのですね。操作性は今の製品と比べても何の遜色もなく、ズーム倍率が小さめなことを考慮に入れると、写りの面でも十分実用になるレンズです。
結果は下の写真のとおり。 |
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EOS D30
撮影データより
撮影日時
01/10/10 12:54:49
撮影モード
絞り優先AE
Tv(シャッター速度)
1/60
Av(絞り数値)
5.6
測光方式
評価測光
露出補正
0
AEB撮影
0
ISO感度
200
レンズ
28.0 - 80.0 mm
焦点距離
80.0 mm
ホワイトバランス
オート
AFモード
ONE SHOT AF
現像パラメータ
コントラスト 標準
シャープネス 標準
色の濃さ 標準
手持ち
※ 画像はサイズを変更、Jpeg圧縮率を変更してあります。 |
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望遠端、開放という条件での撮影でが、特に破状は感じません。逆に現行品の28-135mmISよりも良いのでは?とかんじさせる写りです。
望遠端となると糸巻き型の歪曲収差が現れるところなのですが、ガードレールなどを見る限り変形している様子はありません。
ただし、80mmともなるとシャッターを切るのに少々神経を使う焦点域に入ってきますから、ISの手ぶれ補正能力になれていると、ファインダー像が動いていることがきになります。
10年前でもここまで写る。近年のレンズ作りって光学性能が成熟した分、操作性の向上に力を注ぐようになったのだな、と感じました。
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ところで・・・
ズームレンズの広角端を縮めるというのは設計上じつに難しいようで、今となってはあたりまえの28mmから立ち上がる標準ズームですが、当時はまだまだ35mmから立ち上がる標準ズームの方が安価で多数派だったようです。
その標準ズームの広角端ですが、最近は24mmから立ち上がるものが各社から続々発売されています。
素人には28mmでもちょっと扱いづらさが出はじめる領域を24mmというのも妙な気がするのですが、D30を使う身としてはうれしい限りです。 |
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CANONはレンズシステムを電子マウントのEFに移行後、しばらくはまだ一般型のモーターを採用したレンズが多かったようですが、この28-80mmUSMは28mmから立ち上がる汎用モデルとして初のUSM搭載レンズだったようです。
EOS5の発売が1982年ですからこのレンズの発売開始はおよそその1年前になります。EOS5と同時に28-105mmUSMの初期型が発売されていますから、この28-80mmUSMは生産期間の短い過渡期的なレンズだったと言えるかもしれません。
標準ズームとなるとカメラを買った時の最初の一本として「付いてくる」に等しい状態で売られていますが、このレンズもそんな販売方法が主だったレンズだったことだろうと思います。
ですが、キャノンお得意のUSMで武装していたことを考えると、現在のISに匹敵するようなアドバンテージだったことだと思います。 |
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EOS D30
撮影データより
撮影モード
絞り優先AE
Tv(シャッター速度)
1/250
Av(絞り数値)
5.0
測光方式
評価測光
露出補正
0
AEB撮影
-1/3
ISO感度
800
レンズ
28.0 - 80.0 mm
焦点距離
28.0 mm
ホワイトバランス
オート
AFモード
ONE SHOT AF
現像パラメータ
コントラスト 標準
シャープネス 標準
色の濃さ 標準
手持ち
※ 画像はサイズを変更、Jpeg圧縮率を変更してあります。 |
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広角端での撮影です。雨天ということもありけっこう暗い状況での撮影です。絞り込むと手ブレが怖いのでISO800まで持ち上げてシャッター速を稼ぎました。
28-80mm… ボディーにつけっぱなしでも一向に困らない一本だと思います。
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