レンズ構成は8群10枚。
絞り羽 8枚
特殊レンズの使用は一切ありません。
EOS D30では160mm〜480mmの画角に相当します。
すでに現行品ではありません。
フォーカス操作は、AF時ピントリングは空回り。MFに切り替えて手動でピント合わせができるというタイプで、前玉回転繰り出し式のフォーカス方式です。
長野県中野市はコシナカメラの地元ということもあり、直営店では常時在庫・格安販売のされているレンズのうちのひとつですが、近年は技術力も上げ、フォクトレンダーブランドの取得など知名度も上げてきています。
ところでこのレンズは某全国チェーンのカメラ店にて店頭中古を発見。おもしろ半分に購入した一本です。
たいしたことないだろうと思っていたのですが、なかなかどうして映りのよさにびっくりしました。
もっとも300万画素のEOS D30は、銀塩フィルムに比べたらあまり解像度を要求しないわけですから、どんなレンズでもそこそこ写ってしまうのかもしれません。
デジタルだからいいレンズ・・・なんて宣伝文句ですよね。確かキャノンは言ってないと思ったけど・・・
さて撮影結果は下の写真のとおりです。
※ 画像はサイズを変更、Jpeg圧縮率を変更してあります。
どんなレンズも絞ってやれば名レンズ。
ここまで写れば文句なしです。
ですが、三脚座のないレンズでしたから、少々不安でした。加えて下向きにカメラを構えると、直進ズームが災いして自重落下。いつの間にか300mmになってしまいました。
ところで・・・
カタログにはこう書かれています。
中望遠100mmから迫力ある望遠効果が得られる300mmまで、ダイナミックなズーミングを楽しむことが出来る3倍望遠ズームです。三群移動ズーム方式を採用することにより、全焦点距離で開放からコントラストの高い鮮明な画像が得られ、さらに全ズーム領域で1.5mまでの近接撮影が出来ます。スポーツ風景をはじめ幅広い分野で威力を発揮するコンパクトは望遠ズームです。
・・・さて、この焦点域はもともとSIGMAの70-200mmF2.8と×2テレコンで対処していましたから、特に魅力があったわけではありませんでした。D30で使う限り160-480mmともう超望遠域ですから、画角の判断が難しい領域で、しかも、私には登場機会の少ない画角です。
間もなくYahooオークションにて旅立ちました。
もし銀塩で望遠ズーム最初に一本だったら、かわいがっていたかもしれません。出来の悪い息子・・・なんだかそんな愛着というか魅力を感じさせてくれる一面を持ったレンズでした。
おっと、決して悪いレンズという意味ではありませんから勘違いしないでください。楽しさの詰まったレンズです。
雨の中の撮影でしたが描写としてまずまず・・・
といいたいのですが下の写真はガードレールの足の付近を等倍ピクセルで切り取ったもの。はっきりとわかる二線ボケと若干の色のニジミを感じます。
でも、このレンズの魅力はISO400の手持ちでガンガンとってこそといった感じがします。鏡胴はいたって丈夫で、ガタツキは一切ありません。安くて丈夫。生真面目なレンズです。