SIGMA Macro105mm F2.8 EX

レンズ構成は9群10枚。

絞り羽 8枚

最小絞りはなんとF45

特殊レンズの使用は一切ありません。

フォーカス操作

AF時は根元のスイッチをAF側にし、ピントリング先の方に送ることで空回りさせます。

MF時は逆にスイッチをMFにし、ピントリングを根元側に引いてフォーカス操作を行います。

EOS D30では168mm相当の画角になります。

現行品です。

ニコンやミノルタではレンズにAF/MFスイッチがないのでピントリングだけの操作となり、有効なのでしょうが、EOSではわずらわしい限りでした。

EOS-3使用時に購入したレンズです。

購入時、EOS-3で動作しなかったので、即、修理してもらいました。

どうもSIGMAのレンズは新型のEOSが出るたびに動作不良が出るようですが、現行品は無償で対処してもらえるようです。

動作しないという現象がSIGMAに対する不信感につながっているようですが、写りの個性を考えるとキャノン純正と一味違う面白さを得られるところが魅力です。

このマクロレンズもなかなかどうして解像度も高くカラリとしたボケ味と、SIGMAの味たっぷりの一品です。

隠れた名レンズかもしれません。

ところで撮影時はほとんどマニュアルで操作していましたが、USMレンズと違いピントリングが軽めでいてダイレクト感があり、不自由しませんでした。

さて撮影結果は下の写真のとおりです。

※ 画像はサイズを変更、Jpeg圧縮率を変更してあります。

背景のこのちょっと青みをおびてフレアな感じのボケ。この辺がSIGMAといった感じでしょうか・・・キャノン純正だとこの辺にもう少ししっかりした色味を出すところなのでしょうが、被写体が浮き立つという面ではこんな描写もいいもんだと思っています。

結像もキリっとしていてなかなか。

価格だけでなく、個性があってこそ、レンズメーカーは生き残れるんだと思っています。  ところで・・・

1:1の等倍マクロとなると画角が狭くなるD30は1.6:1の等倍以上のマクロになってしまいます。よれるレンズがなお大きく写るということになります。

さて、SIGMAのEX系レンズは高級路線ということで他の廉価モノと違い鏡胴の塗装もちょっと違います。

金属粉をちりばめたような塗装は、EOSのボディーに装着した際、賛否の分かれるところだろうと思いますが、レンズメーカーのコンプレックスを感じさせない強い自己主張を感じます。

SIGMAのこの辺が好きなんですよね。

ひまわりのつぼみの写真ですが下は等倍まで迫ったものです。うぶ毛がここまでシャープに写っています。

SIGMAの中でも高級路線、EXを名乗るだけのことはあります。キャノン純正EFに劣るのは操作性だけ。まったくガチンコの一本です。


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