レンズ構成 : 14群17枚。
絞り羽 : 9枚
フォーカス方式 : HSM(超音波モータ)によるフルタイムマニュアルでインナーフォーカス
ズーム方式 : 回転式です。
フォーカス・ズームともキャノンとは逆回転
EOS D30では112mm〜320mm相当の画角になります。
現行品です。
写真はニコンFマウント品です なぜこの焦点距離を純正にしないの?と言われそうですが、なんかこだわってしまっているレンズです。
そんなこだわりは「機材談議」の方で触れていますので割愛して、D30での使い勝手を中心に書いてみます。
D30での画角は100-300クラスのズームになってきますから、夢のサンニッパ&ズームかというと実際は少々違う部分もあるりますよね。
私の風景での使い方としてはまず28-135mmISで数枚撮影。もっと広く撮りたい時。近づいて広角で撮影したい時は17-35mm L に交換。望遠系でいい被写体を探した時。絞りを開けて撮りたい状況に達した時は、三脚を用意してこのレンズの出番となります。
絞りを開けるのに三脚?と疑問におもうかもしれませんが、標準ズームは手ぶれ補正ですから、やはり用心してということになります。
28-135mmと70-200mmのダブらない焦点距離は望遠系の135-200mm域となりますから28-135mmの望遠域である程度アングルが決まってきているので、三脚を使用しても制約が少ない状況になっています。
そう、D30では、使う機会が減ったといってもいいかもしれません。だからSIGMAでいいんだというわけではありませんが…
結果は下の写真のとおり。
EF28-135mmF3.5-5.6 IS USM(f5.6)
SIGMA70-200mmF2.8 EX HSM(f2.8)
上の二枚の写真の違い、お分かりでしょうか?両写真とも開放にて撮影したものですから、左はf5.6右はf2.8ということになります。焦点距離はおおむね110mm前後で同じです。
全体的にサラリとした感じのSIGMA。ポテッとした感じのキャノンという雰囲気は伝わってくるかもしれませんが、差は意識しなければわからない程度ですね。
ホワイトバランスはオートで撮りましたから、レンズの色味の差はほとんど出ないことになりますが、木柱の色見は若干違うようにも見えます。背景の色味も若干違うように見えますが、ボケによるものだと思います。
この辺は銀塩フィルムですともっとはっきり差が出るかもしれませんが、D30ではボケの差以外はあまり感じられません。
もっともこれが逆光となると、答えは…?? ところで・・・
SIGMAって交換レンズメーカーの中でもラインナップがじつに豊富。新型投入のサイクルも非常に早く、最近は自前のボディーにもかなり力を入れてきました。
もともと広角に力を入れていたこともあり、デジカメ対応レンズもじつに迅速で豊富です。
APSフォーマットとほぼ同じ画角なのですから、もともとある程度下準備はできていた…とも考えられます。
APS一眼レフも(APSそのものも)浮上の兆しはないのですが、一眼レフデジカメに救われたかな?といった感じですね。
D30で200mmは320mm相当の画角になりますから200mmF2.8は300mmF2.8(サンニッパ)でしょうか?
答えはNoでしょう。
なぜなら200mmはあくまで200mmの被写界深度です。画角が閉じただけです。
ならば300mmF2.8と同じ被写界深度となると200mmではF2.0かF1.8というところでしょうか…
キャノンの300mmF2.8 L ISは約60万…同200mmF1.8 L はISなしで約50万…手ぶれ補正の差額を計算に入れると…
あらら、さっぱり得したことにならず、トントンの値段になってしまいますよね。
※ 画像はサイズを変更、Jpeg圧縮率を変更してあります。
夕暮れ時を走るガートラ(ガーデン・トラクター)です。 夕焼けの撮影中にたまたま通りかかったところをゲット!。ズームをいっきに広角側に振って、ピントをおいて撮りました。
画角の判断とレンズの操作になれてさえいれば、とっさの時もレンズにあった撮影が簡単に出来るものですよね。撮れる範囲で無理をさせなければ、どんなレンズも名レンズです。
ともあれ、愛着たっぷり。大好きなレンズです。
でも、キャノン。IS出してきたんだよなぁ……