EF75-300mmF4-5.6 IS USM

レンズ構成 : 10群15枚。

絞り羽 : 8枚

特徴 : マイクロUSM採用。

EOS D30では120mm-480mmの画角に相当します。

フルタイムマニュアルフォーカスは出来ません。

回転式操作による前玉繰り出しのズーム方式。

中古の掘り出し物ですが、オーバーホール済みということで、手に入れてきました。

95年の発売開始で同社初の手ぶれ補正搭載レンズと言うことですから、やはり旧型と言う感があります。

元になったレンズもマイクロUSMをAF用に採用した。廉価モデルですから、光学性能にも限界があるようです。

操作性ですが、動作音もけっこう大きく、ジャッという音とともに、ISがスタートします。鏡胴をおさえる手にも若干の振動が伝わってきます。

手ブレの補正能力、像の安定度という面でも若干の不安が残りますが、初期型ですからこんなもんでしょうかねぇ…

描写能力の方ですが、D30では十分実用になるレベルであることを付け加えておきます。

※ 画像はサイズを変更、Jpeg圧縮率を変更してあります。

望遠端開放での撮影です。色ノリはCanonらしいボテっとした感じです。原型になったレンズが廉価モデルであることを考えればいいほうだとおもいます。 ISの動作音は大きめで、「カチッ」、「ジジッ」、「コトンッ」と開始、補正中、停止の音が目立ちます。世界初ということで、宣伝的な意味合いもあったのでしょうか? ところで…

このISズームは明らかに廉価モデルをベースにIS化されているようで、レンズ構成、操作方式などは当時のEF75-300mmF4-5.6USMに非常に酷似しています。

ただし、鏡胴は明らかに太くIS関連の部品がまだまだ小型化出来ず、バッテリー消耗もいくぶん多いようです。 望遠端、開放、近距離にてのボケ味については下の写真をご覧ください

※ 画像はサイズを変更、Jpeg圧縮率を変更してあります。

さすがに廉価モデルを基本にしている部分は隠せず、拡大した写真を見ると、手ブレは確認されませんが、結像はやや甘めです。

IS搭載機の普及を考えれば、価格との折り合いにかなり気を使ったのだと思います。


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