信濃・信州といえば長野県の古い呼び名であることは有名ですが、その中で奥信濃を説明するとなると結構考えてしまいます。
奥信濃については正確な定義があるわけではありませんが、私なりに考えると長野県の北部、中野市と木島平村にまたがる高社山(たかやしろ・こうしゃさん)の北側の地域、飯山市・木島平村・野沢温泉村・栄村の一帯を指す。というのが一番適切ではないかと思います。(下の地図・水色部分)(湖ではありません)↓
私の場合、信濃町での撮影機会も多いので、ここも奥信濃に含めています。
近年、奥という表現が嫌がられ、北信濃とか北信州とかって言われてますが、私の感覚では奥信濃なんだなぁ。
奥信濃4市町村の
登録先
自治体(オフィシャル)ホームページ
飯山市 http://www.city.iiyama.nagano.jp/
木島平村 http://www.avis.ne.jp/~kijima-v/
栄村 http://www.janis.or.jp/users/sakae/
野沢温泉村 http://shinshu.online.co.jp/nozawa/
信濃町 http://www.town.shinanomachi.nagano.jp/
地域の農協
JA北信州みゆき http://www.miy.janis.or.jp/
以下の写真を押すと大きくして見れます。
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この地域は平野部を千曲川がゆるやかに流れ、両岸に田園地帯が広がり、東西にそびえる山々には斑尾・戸狩温泉・野沢温泉など、いくつかのスキー場が展開しています。その山すそには農村とも山村ともとれる集落が点在する農業を中心とした雪の多い事で知られる地域です。 これが栄村となると山々はさらに険しくなり、切り立った谷を千曲川が流れ、冬季間の雪はさらに多くなります。
長野県の中でも特に厳しい自然環境が展開する地域といえるかもしれません。
そんな環境に守られたこの地域は、春はいっせいに花が咲き乱れ、夏は一面に緑の稲田が広がり、秋は山々が赤く燃え、そして冬はすべてを閉ざす白一色の世界に変わる……日本の原風景に一番近い場所とも言われています。
ゴールデンウィークの菜の花は近年特に有名になりましたが、菜の花にかかわらずこの地域の花は雪解けを待って色とりどりに一斉に咲き始めます。
また、木々の芽吹きの若草色もきれいです。同じ緑色にもこんなに種類があったのかと思うほど山が緑のパステルに染まります。
夏は風景写真愛好家にとって結構被写体に困る季節ではないでしょうか?奥信濃は長野県の中でも海の近いせいか結構蒸し暑く、昼夜の寒暖の差が激しいのもこの地域の特徴です。
私はこの季節、雲を撮って楽しんでいます。湧き上がる入道雲と山並みのコントラスト……。そうそう、稲穂を渡る風と旧家と山並みも絵になる光景です。
初秋は里山を離れ、奥山に行きましょう。紅葉の宝庫です。夏場のスキー場の管理道路などを進めば簡単に行けます。木島平村のカヤノ平から野沢温泉上の平に抜けるスーパー林道沿いはどこを切り取っても絵になります。
晩秋は里に降り、刈り取りを終えた田から立ち昇る野焼きの煙と夕日もいいでしょうし、晩秋特有の直線的な光でからまつ林を撮るのも魅力的です。
冬将軍の到来です。一面白一色の世界に変わるこの季節、実は撮り尽くされていない魅力的な被写体がたくさん訪れる季節でもあります。
吹雪が通り過ぎたあとの青空と光あふれる雪原。夕日に赤く染まる雪。まっすぐに続くウサギの足跡。枝先の霜……けど、この季節の本当の魅力を知ってるのは、ここに住む人のみだと思いますが。
そんな奥信濃に来て見て下さい。 のんびりとした、い〜〜ところです。