2001年8月20日。
この日の夕刻の空が赤く 暮れるまでを追ってみました。
この日の空は、高層、中層と二階層にわたって雲が広がる状況だった。
稜線付近の雲は厚く、夕焼けの撮影としては、日が沈んだ時点で撮影終了を迎えるような雲行きであった。
ならば、日没前に一枚。 洛陽前のベストショットを模索した。
徐々に日は落ちる
稜線への日没直後。
落日は続く。
日は稜線から、山の遥か向こうの水平線へ向う。
稜線付近の燃えるような空を写して、この日のベストとした。
下層部の雲はすでに色をなくした。
高層部の雲も色としてはさえない。
高層部の雲も彩りを失い始めた。
この日の夕焼け撮影をあきらめた瞬間である。
三脚をたたむことにした。
機材をクルマに仕舞いはじめ、ふと北の空を見上げると、かすかに紅色に染まっていた。
まさかの胸騒ぎ
空は紅色に色を染めつつある。
赤い雲はますます広がりを見せる。
おそらく稜線から水平線までの空には雲もなく、晴れ渡っていたのだろう、二つの層に分かれた雲をくぐり、太陽が雲を下から照らしている。
おそらくこの辺がピークだろうと読んだ。
一面赤くなるように空を切り取って。紅色の空のベストとした。
紅色の空は真上からゆっくりと色をなくしていく。
稜線付近はまだまだ絵になる。
600mmを引っ張り出して、望遠のベストを一枚。
もはや日は、水平線の遥かむこうにさしかかっているのだろう、このあと空は宵闇を迎える。